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タペストリーホワイト

20070316大崎善生氏の「タペストリーホワイト」を読んだ。学園紛争の内ゲバで姉と恋人を失った女性の話。キャロルキングのアルバム「タペストリー」の収録曲になぞらえて、起承転結と展開する。

大崎作品は好きだが、これはイマイチ。今さら学園紛争というモチーフもないだろうし、キャロルキングの曲のイメージとも溶け合わないように思う。大崎作品の主人公には、あまりにも過去のことや、死んだ特定の人のことを引きずる傾向があるのもどうかと思う。

廃人同様の学生生活だった主人公が、やがて現実の中で幸せと自由に満ちたタペストリーを編み上げていく姿。何とか最後まで読んだ甲斐があった。姉が恋心を寄せていた紛争の首謀者は、最後まで転向せず、後にアメリカ大使館襲撃事件を起こし、無期懲役になる。主人公はそのことを後に知り、姉が内ゲバの誤爆によって犬死にしたのではなく、きちんとした信念のもと死に至ったことを知って、救われた気持ちになったのである。

死んだテロリスト(思想家)の姉の足跡を追いかける妹という点では、キャメロンディアス出演の映画「姉のいた夏、いない夏」の方がはるかに面白い。個人的にキャメロンディアスの映画の中で一番好きな映画だ。届きそうで届かない、尊敬する姉の過去を辿る妹の姿が哀しくも美しく描かれている。
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