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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)

sekainoowari村上春樹著「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読んだ。20年前に執筆された小説とは思えない斬新な発想が盛り込まれている。村上春樹氏の作品の中で、多くの読者がこの本をイチオシするのもうなずける。

”世界の終り”の”僕”と”ハードボイルド・ワンダーランド”の”私”の物語が交互に同時進行していく。お互いの物語が直接影響し合うことはないが、”世界の終り”の世界は、”ハードボイルド・ワンダーランド”の続きの世界ではないかと思った。でもそれぞれの物語が少しずつ同時進行していく方が、二つの世界の読後感が同じくらい新鮮なので、このような構成でよかったのではないかと思う。

”私”は知らない間に脳にある装置を組み込まれた。それは永遠を手に入れる装置。しかしその永遠とは意識の中の永遠であり、引き換えに自分の心を捨ててしまうことになる。身体的には死んでしまうのである。その装置は科学者が興味本位で人体実験していて発見したものだ。その時限装置を脳に組み込まれたことを”私”は博士から聞かされる。人間残された1日余りの時間に何をしたいか考えさせられる。

その時限装置が作動してからの世界が”世界の終り”の世界ではないかと思う。”僕”はなぜ周りを壁に囲まれた世界に住まなければならなくなったか記憶がない。住民はみな悩みも悲しみもない平穏な生活を送っていたが、喜びも感動もない。心を持たないまま永遠に時を過ごすのである。”僕”はその世界の”準”住民であり、捕虜になった自分の影が死ねば正規の住民になる。しかし心を捨てなければ暗い森に住まなくてはならない。

最後に”僕”が下した決断とは?意外!弱った影と出口を見つけて脱出を図ろうとするが、”僕”は脱出を思い留まり、僅かな心を残していた愛する人の心を取り戻し、自分自身の意識の中で作り上げたその世界で生きていくことを選んだ。壮大なファンタジー。
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当直お疲れ様でした
久しぶりに読ませていただきました。もうすぐ引っ越しの準備でしょうか?
かのんちゃんの誕生日は新居でお祝いとか予定してたりして…。お餅を踏んだりいう風習は佐賀とかはあるのでしょうかウチは餅踏みをする予定で、わらじを見つけました。
2006/06/12(月) 20:54:38 | URL | 旧姓佐藤 #-[ 編集]
旧姓佐藤さん、こんにちは。かのんの誕生日を新居で出来たらと考えていたのですが、引越しが後になりそうです。佐賀で1歳の誕生日の風習があるかどうかわかりませんが、両家みんなでお祝いが出来たらかのんもきっと喜ぶと思います。土曜から月曜までの勤務は長かったですが、何とかローンを早く返せるように頑張ります。旧姓佐藤さんは休暇明けの勤務、もう慣れましたか?
2006/06/13(火) 10:06:24 | URL | はじめ #qZSgcB9Y[ 編集]

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